『新版 一生モノの勉強法』(鎌田浩毅著)は、勉強を楽しく、かつ効率的に進めるための方法を解説した一冊です。特に20代の若手社会人にとっては、今後のキャリアを形成する上で欠かせない「学び方」を学ぶ絶好の機会。この本は20代に限らず、なかなか時間の取れない社会人に贈りたい本でもあります。本記事では、忙しい方のために、同書のポイントを整理し、実際に活用できる方法を紹介していきますが、特に私と同世代の20代に向けて、『新版 一生モノの勉強法』から抜粋し紹介していきます。

さっそくチェックしていきましょう!

戦略的な勉強法とは?

鎌田氏は、勉強を「つまらないもの」として捉えるのではなく、戦略的に楽しく学ぶことが重要であると説いています。

そんなのわかっているよ。
それができたら苦労しないって。
そう思う気持ちを抑えながら、次へ読み進めていきました📖🌱

(1) 興味を持つことで学習の質が上がる 

しなくてはいけない勉強も、考え方を変えればいい。

仕事で関わった商品があるなら、その商品がどこから来たのか、どのように作られ、どのように流通しているのかを調べてみましょう。単なる作業ではなく、探求の姿勢を持つことで、学ぶこと自体が楽しくなります。

私も建築に携わる仕事をしていて、メーカーの営業さんに
「この商品は、元々別の用途で使われていたものをリサイクルして、建材として生まれ変わったんです。」と紹介された際には、その商品はどこでどのようにして生まれ変わるのか、より日常的に使用する身近なものからも、リサイクル建材ができるのか、などより自分の興味のあることも加えながら、質問を通して、新しい建材についての知識を深めました。

(2) 「コンテンツ」「ノウハウ」「ロジカルシンキング」の3つを磨く

  • コンテンツ能力:知識の中身を深める力。
  • ノウハウ能力:仕事を円滑に進める具体的な技術。
  • ロジカルシンキング能力:論理的に考え、アウトプットする力。

これらを意識して学ぶことで、仕事の質が飛躍的に向上します。

勉強時間を確保する方法

忙しい社会人にとって勉強時間を確保するのは難しいですが、工夫次第で時間は作れます。

(1) 「オン」と「オフ」の切り替えを意識する 人間は24時間集中し続けることは不可能です。したがって、

  • 仕事の合間に短時間でも学習の時間を確保する。
  • 休むときはしっかり休み、オンとオフを明確にする。

といったメリハリをつけることが重要です。

(2) 通勤時間を活用する 通勤や移動時間は勉強のゴールデンタイムです。本を読んだり、音声学習を活用することで、日々の積み重ねが大きな成果につながります。

読書を通じて学びを深める

読書は知識を得るだけでなく、考える力を養う重要な手段です。

(1) 知識の偏りをなくすために、多様な本を読む 
興味のある分野の本だけでなく、異なるジャンルの書籍にも手を伸ばしましょう。多様な知識が新しい発想を生む源泉となります。

(2) 読書は人生のチャンスを広げる 
本を読むことで、新しい世界を知ることができます。たとえば、絵画の本を読むことで、美術館に足を運び、新たなインスピレーションを得ることも可能です。

(3) 書籍購入は未来への投資 
本はコストパフォーマンスの高い投資です。家賃や光熱費のように、書籍代も確保する習慣をつけましょう。

効果的な本の選び方

(1) まずは「速く読めそうな本」から手に取る 初心者向けの入門書や、図解付きの書籍を活用すると、無理なく読書習慣を築くことができます。

(2) 著者のプロフィールを確認する 信頼できる著者の本を選ぶことで、より実践的な知識を得られます。ただ情報を知るだけでなく、著者の経験や専門性に基づいた知見を吸収することで、実生活や仕事で役立つ具体的な知識を学ぶことができます。また、著者がどのような背景を持ち、どの分野で活躍しているのかを調べることで、自分が学びたい分野に適した書籍を見極める判断材料にもなります。質の高い書籍を選ぶことが、学習効果を最大化する鍵となります。

実践的な学習のすすめ

知識を得たら、それをアウトプットすることが重要です。

(1) 学んだことをSNSやブログで発信する 学びを言語化することで、知識の定着率が上がります。また、発信することで同じ興味を持つ人とつながることができます。

(2) 「本を読む → 実践する → まとめる」のサイクルを作る 本を読んで終わりにせず、学んだことを実践し、ノートにまとめることで知識が定着します。

まとめ

『新版 一生モノの勉強法』は、20代が効率的に学び、将来のキャリアを築くための実践的なヒントが詰まった一冊です。

  • 勉強を楽しくするために、興味を持つ。
  • 勉強時間は通勤やスキマ時間を活用する。
  • 読書を積極的に取り入れ、多様な知識を得る。
  • 学んだことをアウトプットし、知識を定着させる。

ぜひ、本書の内容を実践し、自分の成長につなげていきましょう。

この本の内容を実践し、自分自身の『知の武器』を手に入れることを決意しました。これからのキャリアや人生に、この『武器』を活かしていきたいと強く感じています。そして、同じように今後の挑戦に向けて一歩踏み出す皆さんも、一緒にこの道を歩んでいきませんか?共に学び、成長していけることを楽しみにしています。

参考文献 鎌田浩毅『新版 一生モノの勉強法』,ちくま新書, 2023年.

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