こんにちは、ふんわり建築ばなしのcoto*です。
前回の記事「建築学生だった私が社会人1年目で感じた10のこと-Part1-」では、実務に出て初めて気づいた図面の意味や、現場での学び、BtoB設計のリアルについてお話ししました。

今回はその続編、Part2をお届けします。
設計事務所で社会人1年目を過ごした中で、まだまだ語りきれなかった“気づき”や“苦労”、そして“ちょっと笑える日常”も交えて、リアルな日々をお伝えできればと思います。建築学生さんや、これから設計の仕事に就く方にとって少しでもヒントになれば嬉しいです。

6. 時間の使い方が命!タスク管理は武器

建築設計って、「調査」に「考える時間」、「手を動かす時間」も必要な仕事。
気づけば一日が終わっている…なんてこともしょっちゅうです。
だからこそ、タスク管理はとても大事。
私は現在「デジタルカレンダー」「リマインダー」「Notion」を使って、
優先順位の整理、締切の見える化、工程の可視化を習慣にしています。
ですが元々スケジュール管理が苦手だった私は、社会人1年目の時にはまだ、身につけられていないスキル。何よりも早く身につけたいスキルでした。

7. 「分からない」は恥じゃない。聞くことがプロへの近道

「こんなことまで聞いたら恥ずかしいな…」と思っていたけれど、実際は聞くことが成長の一番の近道でした。
分からないまま進めてしまう方が、後々トラブルになるし、2度手間、3度手間。自分もつらい。
先輩に相談すると、「それ、私も最初わからなかったよ」と笑ってくれることも。
素直に「教えてください」と言えることが、プロとしての第一歩だと感じています。

8. 結構狭い業界

建築業界って、意外と狭い。
人のつながりが濃くて、「○○事務所の人が今、△△にいるらしい」「あそこの□□さんは以前一緒に働いていた」なんて話も耳にします。
だからこそ、誠実に仕事をすること、人との関係を大切にすることがとても重要。
どこで誰とまた関わるかわからないこの業界。
私は「いつも気持ちよく挨拶をする」ことから心がけています。

9. 自分の“らしさ”はまだ見えない。でもそれでOK

先輩たちの図面、上司の設計、雑誌に出てくる建築…。
憧れと劣等感の間で揺れる日々。
でも1年目って、「真似て学ぶ」時期なんだと割り切るようになりました。
今はまだ“自分らしさ”がなくて当然。
”たくさん真似て見る”今はこれにつきます。
たくさん吸収して、いずれ「私らしい建築」にたどり着けたらいいな、と思っています。

10. 「建築が好き」って気持ちを忘れない

設計の仕事って、大変。正直、何度もくじけそうになりました。
でもふとした瞬間に、「この仕事、やっぱり好きだな」と思うのです。
模型の匂い、スケッチの手触り、現場の空気…。
1年目で何度も初心を思い出しました。
「建築が好き」という気持ちは、原動力でもあり、道しるべ。
それだけは、どんなに忙しくても大切にしたいと心から思っています。

おわりに|1年目のあなたへ

建築学生から社会人になって、私はようやくスタートラインに立った気がします。
「知ってるつもり」だった世界が、「全然知らなかった」に変わった瞬間の数々。
でも、それこそがリアルで、面白くて、奥深い建築の世界。

これから設計事務所で働こうとしている人、1年目で悩んでいる人へ。
このふんわりした10の気づきが、少しでも心の支えになればうれしいです。

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