内田洋行さんのイベント 「UCHIDA Faire 2026」in東京 に伺いました。

会場には、働く環境をめぐる多様な提案が並び、それぞれが
“これからの仕事場はどうあるべきか”
という問いをそっと投げかけてくるようでした。

建築事務所に勤めて3年目の私にとって、こうしたオフィス家具の展示会やショールームを訪れる時間は、毎回学びの連続です。普段の仕事では見えない“空間のパーツ”を、実際に触れながら確かめられる貴重な機会でもあります。

建築事務所に勤めて3年目。
まだまだ学ぶことばかりで、こうして実際の家具やソリューション、レイアウトまでを体感できる機会はどこも新しい発見があり、毎回楽しみにしています。

今回はそのイベントを通して体験したことを記録を、残しておきたいと思います。

ショールームで感じた、“働く場”の質の変化

まず印象に残ったのは、家具ひとつひとつの佇まいがとても静かだったこと。

色も形も過度に主張せず、でもただ控えめというわけでもなくて、使う人の”ちょうどいい”に合わせてそっと支えるような存在感があります。

具体的には、ショールームの2階、目に飛び込んできたのは Commons Table System-i の大型テーブル。

大きな有機的な天板が印象的で、曲線が空間にゆったりと広がる場をもたらす、

家具というより「場の器」のような印象でした。

脚が内側にインセットされていることで、どこに座っても人と干渉しにくく、固定席ではなく“流動的な働き方”に寄り添うデザインになっています。

また、天板下の脚カバーを外すと配線を隠せる構造になっており、床からケーブルが散らばらない工夫も見られました。

オフィス家具を見ていて気づいたのは、
家具そのものが“空間のノイズ”をそっと抑えてくれるということでした。

建築がつくるのは、壁や床、天井で囲まれた「器」としての空間。

一方で家具は、その器の中に 人が心地よく過ごすための余白やリズム をつくる存在です。

たとえば、視線が散らばらない椅子の高さ、
動線を邪魔しないテーブルの脚の位置、
使う人の集中を自然に助ける形。

そうした小さな“調整”の積み重ねが、
働く場の質を大きく変えるのだと実感しました。


建築は“空間”をつくるけれど、家具はそこに“余白”を足してくれる。
そのバランスを理解して設計することが、これからますます必要になるのだと感じます。

印象に残ったポイント

・集中しやすい1人用ワークスペース
・気軽にシェアできるワークスペース
・チームで使えるコラボレーション家具や最新機器
・働き方の変化を受け止める柔軟なレイアウトの提案


どれも「人を真ん中に置いた設計」で、とても学びの多い内容でした。

今回の記事に全てはまとめきれないので特に印象に残ったものだけをご紹介します。

忘れられない “OCTソファ”


展示エリアの片隅で出会った OCTソファ。

しっかりとした形に華奢なラインを含む佇まいにひと目惚れしてしまい…

「職場にこれが一台あったら、生産性が2割は上がるのでは?」

そんな冗談のような妄想をしつつ、

付属クッションを使用した時も良い使いごごちでしたが、

なしでも、左の肘置きにココアのマグを置いて…
右の肘置きにはPCを…
ちょっと息抜きの姿勢で作業したり。
広い座面にゆったりと腰掛けて、膝掛けをかけたら、この色味に合って冬のにちょうどいいなぁ…
などなど、あらゆる可能性を試したくなる“余白を持つ家具”でした。

最新ソリューションを体験

もうひとつ印象に残ったのが
ハイブリッド会議を支える最新ソリューションでした。

ソリューション会議とは、オンラインと対面が混ざる会議のこと。

どうしても“誰が、どこで話しているのか”が曖昧になりがちですよね、

今回体験したシステムは、
横に並んだ人の顔が資料と一緒に正面のモニターに映るという仕組みでした。

ソリューション会議では、同じ空間に複数人いる場合、起こりうるストレスが…
同じ空間にいても各自手元のモニターに集中しコミュニケーションに少しこもったような感覚になったり、せっかく集まっても音が重なってハウリングを起こしたり…
もしくは、大きなモニターで資料確認をしつつ、同じ空間にいる人の顔を見渡したりで目線移動が大変だったり…

そんなちょっとした不便さを解消してくれるシステムでした。

資料と参加者の表情を同時に見られる画面構成や、
声をすくい上げてくれるマイクの精度も高く、
「会議でのコミュニケーション上の疲れを解決してくれそうだな」と思わせてくれました。
家具だけでなく、
コミュニケーションの空気を整える技術までもが並んでいて、
オフィスという場所の挑戦が、またひとつ深く見えた気がします。

働く環境を見つめ直すきっかけに


普段の業務では得られない視点や、他社の取り組み、最新のワークプレイスの解像度を高める展示が並び、とても刺激的な時間でした。


ご一緒した方々との会話にも学びがあり、

「働きやすさって、なんだろう?」

この問いを、またひとつ胸にそっと置いて帰りました。


今回得た気づきを、日々の設計に少しずつ反映していけたらと思います。

Uchida Fair 2026 開催情報

東京
2025年11月11日(火)~11月14日(金)/内田洋行 新川本社

大阪
2025年12月3日(水)~12月5日(金)/内田洋行 大阪支店
福岡
2025年11月19日(水)~11月21日(金)/内田洋行 九州支店

札幌
2025年11月25日(火)~11月27日(木)/内田洋行 北海道支店

*詳細は内田洋行公式ホームページへ。

▶︎つづきの記事はこちら

家具特化記事へ

特に印象に残ったオフィス家具については、使用感や特徴を詳しくまとめています。
オフィスの更新やレイアウト検討の参考にどうぞ。
→ 「UCHIDA Faire に見る“家具の力” — 設計者が惹かれた10のポイント」(近日UP予定→)

コラム記事へ

「働きやすさを形にするには何が必要か」という視点をまとめたコラムも公開しています。
→ 「働く空間に“余白”は必要か — 建築3年目の小さな考察」(近日UP予定→)

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